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サビキ釣りには慣れてきたけれど、もっと引きの強い魚を釣ってみたい。
そう思いながらも、ルアー釣りは仕掛けが難しそうで手が出せずにいる。
そんな経験、ありませんか。
あんぐちゃん大物を釣ってみたいけど、難しい釣り方は自信がないです…。



それなら「ヘチ釣り」がおすすめニャ。エサ釣りの延長で、堤防のすぐ足元にいる黒鯛が狙えるニャ。
私自身、5年前まではサビキ釣りしかやったことがない完全初心者でした。
初めてヘチ釣りに挑戦した日は、仕掛けを何度も壁からずらしてしまい、ガン玉を3個もロストして落ち込みました。
それでも数投目でコツをつかみ、その日のうちに40cm近い黒鯛を1匹持ち帰ることができました。
結論から言うと、ヘチ釣り(落とし込み釣り)は特別な遠投技術がいらず、堤防の足元だけで黒鯛という引きの強い魚に挑戦できる釣り方です。
この記事を読み終える頃には、仕掛けの組み方からエサの選び方、釣り方の手順、初心者がハマりやすい失敗まで一通り分かり、次の休日に堤防へ向かう準備が整っているはずです。
- ヘチ釣り(落とし込み釣り)の仕組みと、ルアー釣りとの違い
- 必要なタックル・仕掛け一式とエサの種類
- 壁際を攻める釣り方の手順とアタリの取り方
- 初心者がハマりやすい失敗と、東京湾奥での実践場所の探し方
ヘチ釣りとは?黒鯛(クロダイ)を岸壁で狙う「落とし込み釣り」の基本


まずはヘチ釣りがどんな釣り方なのか、そして混同されやすい呼び方やルアー釣りとの違いを順番に整理していきましょう。
ヘチ釣り=落とし込み釣りの仕組み
ヘチ釣りとは、岸壁のすぐきわ(へり)を仕掛けでゆっくりなぞるように攻める釣り方で、「落とし込み釣り」とも呼ばれます。
岸壁に付着したカニやイガイが波や潮の流れで剥がれ落ちる様子を、エサと仕掛けの動きで再現するのがこの釣りの本質です。
黒鯛は岸壁の際に潜んでこうした落下物を待ち構えているため、遠くへ投げるより足元をどれだけ丁寧に攻められるかが釣果を左右します。
「チヌ」は「クロダイ」の別名(関西での呼び方)という基礎知識の整理
釣りの情報を調べていると「チヌ」という呼び方を目にすることがありますが、チヌはクロダイと同じ魚を指す別名で、主に関西で使われている呼び方です。
関東では「クロダイ」、関西では「チヌ」と呼ぶことが多いだけで、生物としては同一の魚だと考えて問題ありません。



チヌと黒鯛って別の魚だと思ってました…同じ魚なんですね。



釣り情報を見比べるときによく混同されるポイントニャ。呼び方が違うだけで同じ魚だと覚えておくと安心ニャ。
ルアー釣り(バイブレーション等)でクロダイを狙う方法との違い
クロダイ(チヌ)は、実はバイブレーションなどのルアーで狙う釣り方も存在し、当サイトでも旧江戸川エリアの記事でこの釣り方に触れています。
ただし本記事で解説するヘチ釣り(落とし込み釣り)は、ルアーではなくカニやイガイといった生きたエサ、または疑似餌を使うエサ釣りの技法です。
同じ黒鯛を狙う釣りでも、ルアーで広い範囲を探る釣り方と、足元をじっくり丁寧に探るヘチ釣りとでは、道具も釣り方の考え方もまったく異なります。
「ルアーはちょっとハードルが高い」と感じていた人ほど、道具立てがシンプルなヘチ釣りのほうが始めやすいはずです。
黒鯛のヘチ釣りが初心者におすすめな理由


ヘチ釣りがサビキ釣りからのステップアップに向いている理由は、大きく分けて3つあります。順番に見ていきましょう。
特別な遠投技術や大掛かりな仕掛けが不要、堤防・岸壁だけで完結する
ヘチ釣りは仕掛けを壁際に沿わせて落とすだけなので、キャスティングの練習がほとんど必要ありません。
足場の良い堤防や岸壁があれば、それだけで釣り場として成立するのがヘチ釣りの大きな魅力です。
エサが現地調達しやすい(岸壁のカニ・イガイ)ため道具代を抑えやすい
ヘチ釣りの主なエサであるカニやイガイは、釣り場の岸壁に自生していることが多く、現地で調達できる場合があります。
毎回エサを購入する必要が薄れるぶん、道具代を抑えながら続けやすい釣りだと言えます。



岸壁のイガイは潮が引いた時間帯に探すと見つけやすいよ。
引きの強さ・引き味の楽しさ(サビキ釣りの次のステップに最適)
黒鯛はサビキ釣りで釣れるアジやイワシと比べて体高があり、掛かったときの引きが強い魚です。
竿を絞り込むような引きの強さを味わえるため、サビキ釣りの数釣りに慣れてきた人が次の一歩を踏み出すのにちょうどいい釣りものです。
必要なタックル・仕掛け一式





専用の道具が必要って聞くと、ちょっと構えちゃいます…。
結論から言うと、ヘチ釣りは覚える道具の種類こそ多いものの、1つひとつはシンプルで扱いやすいものばかりです。
専用のヘチ竿の選び方(長さ・硬さ・感度)
ヘチ竿は3m前後の長さで、穂先が柔らかく、竿全体は張りのあるものが標準的です。
穂先の柔らかさは、黒鯛特有の小さなアタリを弾かずに乗せるために欠かせない要素です。
初心者はまず、穂先の感度と価格のバランスが良い入門用ヘチ竿を1本選んでおけば十分です。
| おすすめポイント |
|
|---|---|
| 参考価格 | 3,480円(2026/08/06 21:17時点) |
| レビュー | ★★★★★★★★★★4.67(3件)(執筆時点) |
| ショップ | Advance Shop |
| 購入先 |
タイコリールとベイトリールの違いと初心者へのおすすめ
ヘチ釣りで使うリールには、道糸を手繰り出す「タイコリール」と、両軸のクラッチで操作する「ベイトリール」の2種類があります。
タイコリールは構造がシンプルでトラブルが少なく、道糸の出し入れの感覚をつかみやすいのが特徴です。
操作に慣れるまでの扱いやすさを重視するなら、まずはタイコリールから始めるのが無難な選択です。
| おすすめポイント |
|
|---|---|
| 参考価格 | 2,658円(2026/08/06 21:18時点) |
| レビュー | — |
| ショップ | バトルシップス 楽天市場店 |
| 購入先 |
ミチイト・ハリス・ガン玉・ハリの組み合わせ方
ミチイトはナイロンの2号前後、ハリスは1.5〜2号を1〜2ヒロほどとるのが基本の組み合わせです。障害物の多い場所では、ミチイトを3〜4号まで太くして根ズレやロストに備えることもあります。
ガン玉はエサの重さや潮の速さに応じて号数を変え、仕掛けが自然に沈むように調整します。
- ミチイト:ナイロン2号前後(障害物の多い場所は3〜4号)
- ハリス:フロロカーボン1.5〜2号
- ガン玉:G2〜3B程度を複数号数用意
- ハリ:チヌ針1〜3号
ガン玉は根掛かりでロストしやすい消耗品なので、号数違いを多めに買っておくと現地で慌てずに済みます。
| おすすめポイント |
|
|---|---|
| 参考価格 | 646円(2026/08/06 21:18時点) |
| レビュー | — |
| ショップ | おり釣具 楽天市場店 |
| 購入先 |
あると便利な道具(タモ・エサ箱・腰道具・偏光サングラス)
黒鯛は取り込み時に強く引くため、大きめの玉網(タモ)を用意しておくと安心です。
エサ箱や腰道具、水面下を見やすくする偏光サングラスも、揃えておくと快適さが大きく変わります。



偏光サングラスがあると、壁際の魚影やエサの落ち方まで見えるようになるニャ。
最初から全部揃える必要はないので、タモだけは必須、それ以外は少しずつ買い足していく形で問題ありません。


| おすすめポイント |
|
|---|---|
| 参考価格 | 価格を見る |
| レビュー | ★★★★★★★★★★4.40(102件)(執筆時点)口コミを見る |
| 購入先 |
| 参考価格 | 3,280円(2026/07/23 05:08時点) |
|---|---|
| レビュー | ★★★★★★★★★★4.58(8,315件)(執筆時点) |
| ショップ | LoreLife[ ロアライフ ] |
| 購入先 |
エサの種類と付け方


ヘチ釣りで使うエサは種類が限られているうえ、付け方さえ覚えてしまえば決して難しくありません。ここでは定番エサの特徴、現地採取と購入の使い分け、基本の付け方を順に紹介します。
定番のエサ(イガイ・カニ・パイプ虫)の特徴
ヘチ釣りの定番エサは、イガイ(カラス貝)、カニ、パイプ虫の3種類です。
| エサ | 特徴 | 入手方法 |
|---|---|---|
| イガイ | 身が柔らかく黒鯛の食いが良い定番エサ | 岸壁で採取または釣具店で購入 |
| カニ | 甲羅を軽く割って使う、実績の高いエサ | 岸壁の隙間で採取 |
| パイプ虫 | 虫エサが苦手な人でも扱いやすい | 釣具店で購入 |
虫エサを直接触るのが苦手な人は、パイプ虫やパック済みのエサを選べば手を汚さずに釣りを始められます。
現地採取と購入、どちらが初心者向きか
現地でのエサ採取は費用がかからない一方、時間帯や場所によって採れる量にばらつきがあります。
初めてのうちは釣具店で確実にエサを購入しておき、慣れてきたら現地採取に挑戦する順番のほうが、ボウズを避けやすくなります。



最初から現地調達に頼らなくていいなら、少し安心できます。
エサ付けの基本手順とコツ
殻の蝶番部分を軽く割り、身が露出した状態にします。
身の硬い芯の部分にハリ先を通すと、キャスト中や落とし込みの最中にエサが外れにくくなります。
殻ごと自然に見える形に整えれば、エサ付けは完了です。
釣り方の手順とアタリの取り方


道具とエサの準備が整ったら、いよいよ実釣です。壁際を攻める基本操作から、アタリが出たときの合わせ方、狙い目のシーズン・時間帯まで順番に解説します。
壁際に沿わせてゆっくり落とす基本操作
ヘチ釣りの基本操作は、仕掛けを壁際にぴったり沿わせながらゆっくり落としていくことです。
壁から仕掛けが離れてしまうと黒鯛の食い気に届かないため、糸ふけを取りながら壁沿いのラインをキープするのが最大のコツです。
竿先を壁ぎりぎりに寄せ、仕掛けを静かに落とし込みます。
ガン玉が沈む速さに合わせて道糸を送り、壁から仕掛けが離れないようにします。
底まで落としきったら軽く回収し、少しずつ場所を変えながら同じ操作を繰り返します。
アタリの出方と「聞き合わせ→本合わせ」の流れ
黒鯛のアタリは、道糸がふっと軽くなったり、逆にコツンという小さな違和感として出ることが多いです。
違和感を覚えたら、まず竿先を軽く聞き上げる「聞き合わせ」で乗りを確認します。
「聞き合わせ」って何?
聞き合わせとは、竿先をそっと持ち上げて魚が仕掛けに乗っているかを確認する動作のことです。
ここで重みや引き込みを感じたら、すかさず竿を立てて本合わせに移ります。
重みを感じてから焦らず竿を立てるひと呼吸が、バラシを減らす一番のポイントです。
シーズンと時間帯(5〜8月がハイシーズン、朝夕マズメが狙い目)
ヘチ釣りで黒鯛を狙うなら、5月から8月にかけてが最も釣果が出やすいハイシーズンとされています。
| 季節 | 釣れやすさ | 特徴 |
|---|---|---|
| 春(3〜4月) | △ | 乗っ込みで徐々に岸壁へ寄り始める時期 |
| 初夏〜夏(5〜8月) | ◎ | 乗っ込み後の荒食いが重なるハイシーズン |
| 秋(9〜11月) | ○ | 数は減るが良型が狙える |
| 冬(12〜2月) | △ | 深場へ移動し反応が落ちやすい |
時間帯は朝夕のマズメ時が特に狙い目で、日中よりもアタリが出やすい傾向があります。
手順やアタリの取り方は、動画で実際の竿先の動きを見ておくと現地でのイメージがつかみやすくなります。
初心者がハマりやすい失敗と対策


ヘチ釣りは仕組みこそシンプルですが、初心者が同じようなポイントでつまずきがちです。よくある3つの失敗パターンと対策を見ていきましょう。
壁から仕掛けが離れすぎてアタリが出ない
初心者にもっとも多い失敗が、仕掛けが壁から少しずつ離れてしまうことです。
糸ふけが多いと仕掛けが壁から浮いてしまうため、常に道糸をピンと張りすぎない程度に管理するのがコツです。



私も最初、気づいたら仕掛けが壁からだいぶ離れていました…。
ガン玉やハリのロストが多発する場合の見直しポイント
ガン玉やハリのロストが続く場合は、仕掛けが根や貝殻に接触している可能性があります。
同じ場所でロストが頻発するなら、少し落とし込む位置をずらすだけでトラブルが大きく減ることがあります。
アワセが早すぎる・遅すぎることによるバラシ
アタリに焦って早合わせをすると、ハリ先が黒鯛の口にしっかり掛からずバラしてしまいます。
逆に合わせが遅すぎると、警戒した黒鯛にエサだけ持っていかれることもあります。



聞き合わせで重みを確認してから合わせる、この順番さえ守れば大丈夫ニャ。
東京湾奥でヘチ釣りに向いているポイントの見つけ方


実際にヘチ釣りを試すなら、どんな岸壁を選べばいいのでしょうか。見分け方のポイントと、東京湾奥エリアで候補となる実践スポットを紹介します。
河口付近・カキ殻やイガイが付着した岸壁の見分け方
ヘチ釣りに向いているのは、カキ殻やイガイがびっしり付着している岸壁です。
貝がたくさん付いている岸壁ほど、黒鯛にとってのエサ場になっている可能性が高いと考えられます。
東京湾奥の河口付近は、こうした条件を満たす岸壁が比較的見つけやすいエリアです。
旧江戸川など、実践できる候補スポットの紹介
旧江戸川は、当サイトのシーバス・チヌ釣り入門ガイドで紹介している通り、クロダイ(チヌ)が狙えるスポットの一つです。
ただし同記事はルアー(バイブレーション)でクロダイを狙う内容が中心のため、本記事のヘチ釣り(エサ釣り)とは釣り方が異なる点に注意してください。
同じ旧江戸川で別の釣りものにも挑戦したい人は、地元勢が選ぶ最強ロッドの条件も参考になります。
河口以外では、東扇島西公園のような足場の整った堤防エリアも、ヘチ釣りに応用しやすい候補地です。



初めての場所では、まず貝が多く付いた壁を歩いて探してみるといいよ。
まとめ|まずは近くの岸壁でヘチ釣りに挑戦しよう


この記事では、ヘチ釣り(落とし込み釣り)の基本から、タックル・仕掛け・エサ、釣り方の手順、初心者がハマりやすい失敗まで一通り解説しました。
チヌ=クロダイという基礎知識さえ整理できていれば、あとは壁際を丁寧に攻める練習を重ねるだけで、初めての1匹に近づけます。
東京湾奥エリアで電気ウキ釣りやワインドといった釣法でタチウオ釣りに挑戦してみたい人向けの記事も、当サイトで準備を進めています。



足元の壁際にこんな大物が潜んでいるなんて、最初は想像もつかないと思うよ。まずは近くの堤防に貝が付いた壁がないか、探しに行ってみてね!
ヘチ竿とタイコリール、仕掛けセットを揃える→近くの堤防でカキ殻やイガイが付いた壁を探す→朝夕のマズメ時を狙って壁際にゆっくり仕掛けを落とす、の3つを済ませれば、次の休日にはもうヘチ釣りに挑戦できます。





