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堤防で待望の1匹が釣れた瞬間は、何度経験しても嬉しいものです。
でも魚をバケツに入れたあと、「このあと何をすればいいんだろう」と手が止まってしまった経験はありませんか。
あんぐちゃん魚は釣れたけど、血抜きってナイフを使うんですよね……正直ちょっと怖いです。



その気持ち、よく分かるニャ。でも手順とコツさえ押さえれば、実は数分で終わる作業なんだニャ。
筆者も初めての1匹を釣った日、ナイフを片手に立ち尽くしてしまい、結局その日は血抜きをせずに持ち帰りました。
身が生臭くなってしまい、せっかくの釣果を美味しく食べきれなかったのは今でも覚えている失敗です。



先に失敗談を聞けると、なんだか心強いです。
この記事では、血抜きの具体的な手順から、混同しやすい「締め」との違い、初めてナイフを扱う人が必ず確認すべき安全対策までを一通りまとめました。
釣り自体がまだ初めてという方は、まず釣り初心者がゼロから始める入門マニュアルで道具や場所選びの基本を押さえておくと、この記事の内容もスムーズに理解できます。
- 血抜きの4ステップと所要時間の目安
- 「締め」と「血抜き」の役割の違い
- 血抜きを省略してよいサイズの目安
- ナイフを扱う前に必ず確認したい安全対策
- 血抜きに使う道具の最小構成
結論:血抜きの手順は4ステップ、ポイントは絶命とエラ・血管


結論から言うと、血抜きは大きく分けて4つの動作で完了します。
- ①まず魚を絶命させる(締め)
- ②エラの付け根にナイフを入れて血管を切る
- ③尾の付け根にも軽く切れ目を入れる
- ④海水を張ったバケツに入れて振り洗いする
この3つさえ覚えておけば、堤防でも慌てず作業できます。
所要時間の目安
作業自体は数十秒から数分程度で終わることがほとんどです。
魚のサイズや水温によって多少前後しますが、バケツの海水に溶け出す血の色が薄くなってきたら完了の目安と考えてよいでしょう。
血抜きと「締め」は別の工程:混同しやすい2つの違い


釣りの解説記事を読んでいると、「締め」と「血抜き」がひとまとめに語られていることが多く、初心者は「結局どちらを先にやればいいのか」と迷いがちです。
ここで一度、役割の違いを整理しておきましょう。
「締め」=魚を素早く絶命させる工程
締めは、魚を素早く絶命させることで暴れによる身の劣化やストレスを抑える工程です。
脳天を突く方法などいくつかのやり方がありますが、いずれも「魚を止める」ことが目的です。
なお「活け締め」という言葉は、絶命させる工程だけでなく血抜きまで含めた一連の処理を指して使われることもあります。本記事では分かりやすさを優先し、絶命させる工程を「締め」、血液を抜く工程を「血抜き」として区別して解説します。
「血抜き」=絶命後(または締めと同時)に血液を抜く工程
血抜きは、締めた直後、あるいは締めと同時に血管を切って血液を体外に出す工程です。
つまり「締め」で魚を止め、「血抜き」で血液を抜くという、順番と目的が異なる別々の作業だと考えると分かりやすくなります。
本記事は血抜きに絞って解説します
本記事では血抜きの工程に絞って詳しく解説し、脳天締めなど締め方そのものの具体的な手順には踏み込みません。
締め方の詳しいやり方は、別の記事であらためて取り上げる予定です。
なぜ血抜きが必要なのか:省略するとどうなる


「そもそも血抜きは本当に必要なのか」という疑問を持つ人も少なくないはずです。
身の劣化・生臭さ・血合いのうっ血が起きやすくなると言われる
血抜きをせずに持ち帰ると、体内に残った血液が徐々に劣化し、身に生臭さが移りやすくなると一般的に言われています。
血合い部分が黒っぽくうっ血したように見えることもあり、見た目の面でも差が出やすい工程です。
筆者が血抜きをサボった日の魚は、調理のときに包丁がなんとなく生臭く感じ、家族にも「今日の魚はちょっと違うね」と言われてしまいました。
小型魚(目安20cm未満)は血抜きを省略してよいケースもある



え、魚のサイズによっては血抜きしなくてもいいんですか?
体長がおおよそ20cmに満たない小型魚は、血液量自体が少なく劣化の影響も出にくいため、血抜きを省略しても大きな差が出にくいとされています。
アジやイワシのようなサイズの小型回遊魚がこれにあたることが多く、数釣りで手返しを優先したい場面では判断材料になります。
| 魚のサイズ目安 | 血抜きの必要性 |
|---|---|
| 20cm未満(アジ・イワシ等の小型魚) | 省略しても差が出にくい傾向 |
| 20cm以上(青物・チヌ等の中〜大型魚) | 血抜きを行うのが基本 |
あくまで目安であり、魚種や持ち帰り時間によっても変わるため、迷ったときは行っておくほうが安心です。
【安全第一】ナイフを使う前に必ず確認したいこと


血抜きの手順を覚える前に、まずナイフを扱う際の安全対策を確認しておきましょう。
ここだけは省略せずに守ってほしいポイントを、順番にまとめます。



釣りに慣れてきた頃こそ気を抜きやすいから、ここは初心者もベテランも毎回確認してほしいニャ。



じゃあ、子供に手伝ってもらうのは大丈夫なんでしょうか。
魚を素手で持たず、タオルやフィッシュグリップで固定してから作業する
魚を素手で押さえると、暴れた拍子に刃が滑って手を切る危険があります。
タオルで魚体を包んで滑りを抑えるか、フィッシュグリップで顎をしっかり固定してから作業に入りましょう。



グリップの持ち方にも少しコツがいるから、最初は陸で握り方だけ練習しておくと安心ニャ。
特に堤防で魚をつかみ慣れていない人は、フィッシュグリップを一つ持っておくだけで作業の安定感が大きく変わります。
初心者の方には、まず片手で扱えるコンパクトなフィッシュグリップを一つ用意しておくことをおすすめします。
| おすすめポイント |
|
|---|---|
| ショップ | ユナイテッドショップ |
| 購入先 |
刃先は自分や周囲の人に向けない
ナイフを扱うときは、刃先を常に自分の体や周りの人から離れる方向に向けることが基本です。
堤防は釣り人同士の距離が近くなりやすく、隣で仕掛けを整えている人に刃先が向いてしまうケースも起こり得ます。
作業を始める前に、次の3点を一度確認する習慣をつけましょう。
- 自分の足元に人や障害物がないか
- 隣や後ろに人が立っていないか
- 刃先が自分の体から外側を向いているか
暗い時間帯の夜釣りではこうした確認がさらに難しくなるため、夜釣り初心者の持ち物完全ガイドもあわせて確認しておくと安心です。
またタチウオのように歯が鋭い魚を扱うときは、刃物だけでなく魚自体の歯にも注意が必要です。
切れ味の良いナイフほど安全、使用後は刃をしまってから移動する
「切れ味が悪いナイフのほうが安全そう」と思われがちですが、実際は逆です。
切れ味が鈍ると余計な力を入れてしまい、その分だけ刃が滑ったときの勢いも大きくなります。
作業を終えたら刃を鞘やケースに戻してから移動することも、忘れず徹底してください。
万一手を切った場合の応急処置と、子供は見学のみにとどめる
気をつけていても、手を切ってしまうことはゼロにはできません。
- 傷口を海水に触れさせず、真水(清潔な水)でよく洗い流す
- 清潔な布やタオルで圧迫して止血する
- 出血が止まらない・傷が深いと感じる場合は速やかに医療機関を受診する
海水中には、傷口から感染すると重症化することがある細菌(ビブリオ・バルニフィカスなど)が存在するため、手や指を切ってしまった場合は海水にできるだけ触れさせないようにしましょう。特に肝疾患や糖尿病などの持病がある方は重症化しやすいといわれているため、傷を負った際はより注意し、早めに医療機関を受診してください。
子供を連れている場合は、ナイフを使う作業は大人だけで行い、子供には見学にとどめてもらうのが基本です。
血抜きの具体的なやり方【手順解説】


安全対策を確認したところで、実際の手順に進みましょう。
用意するもの
- ナイフ(小型の出刃タイプなど)
- 海水を汲んだバケツ
- タオル(魚を押さえる用)
- フィッシュグリップ(あれば安全性が高まる)
血抜きの前に、魚を素早く絶命させます(締め)。エラ切りや脳天締めなど具体的な締め方の手順は、別記事で詳しく解説予定です。魚が完全に、または大きく弱った状態になっていることを確認してから次の工程に進みましょう。
タオル越しに魚をしっかり固定し、エラぶたを開いてエラの付け根に軽く刃を入れます。
尾の付け根にも軽く切れ目を入れておくと、血液の出口が増えて抜けが早くなります。
魚を海水の入ったバケツに入れ、体を軽く振るようにして血液を洗い流します。バケツの水に溶け出す血の色が薄くなってきたら、血抜き完了の目安です。
この4ステップを覚えておけば、堤防でもクーラーボックスの前でも迷わず作業できるはずです。
血抜きに使う道具の選び方


血抜きに必要な道具は、実は最小構成であればそれほど多くありません。
最初の1本は小型〜中型魚に対応するコンパクトな出刃タイプで十分
本格的な出刃包丁のような大型ナイフは必要なく、堤防で釣れるサイズの魚であればコンパクトな出刃タイプで十分対応できます。
刃渡りが短いモデルは取り回しがしやすく、初めてナイフを扱う人ほど扱いやすいと感じやすいはずです。
最初の1本を選ぶなら、価格が手頃で切れ味の評価が安定している定番モデルから探すのがおすすめです。
| おすすめポイント |
|
|---|---|
| 購入先 |
海水を汲むバケツ・バッカンはロープ付きが堤防で扱いやすい
堤防は水面まで距離があることが多く、バケツを直接手で降ろすのは危険です。
ロープが付いたバケツやバッカンであれば、足場に立ったまま海水を安全に汲み上げられます。
血抜き専用というよりは、サビキ釣りなどでも使い回せる汎用タイプを選んでおくと荷物が増えにくくおすすめです。
魚を素手で持たないためのフィッシュグリップも併せて用意する
安全対策のセクションでも触れた通り、フィッシュグリップは血抜き作業の安定感を大きく左右する道具です。
ナイフ・バケツと合わせて最初から3点セットで揃えておくと、以降の釣行でも毎回同じ流れで作業できます。
| おすすめポイント |
|
|---|---|
| ショップ | ユナイテッドショップ |
| 購入先 |
血抜きした魚の持ち帰り方


血抜きが終わったら、なるべく早くクーラーボックスに移して冷やすことが次に大切なポイントです。
血抜き後はすぐにクーラーボックスで冷やす
血抜きをしても、そのまま常温で放置してしまうと鮮度はどんどん落ちていきます。
氷や保冷剤を入れたクーラーボックスにすぐ移し替えることで、血抜きの効果を無駄にせず持ち帰れます。
クーラーボックスの容量や保冷力の選び方は、釣り初心者向けクーラーボックスの選び方で詳しく解説しています。
持ち帰り時間が長くなる場合はポータブル冷蔵庫も選択肢
車での移動時間が長くなる釣行や、真夏の釣行では、クーラーボックスだけでは保冷力に不安が残ることもあります。
そうした場合は、釣りにポータブル冷蔵庫は必要かという記事も参考に、自分の釣行スタイルに合う保冷方法を検討してみてください。
あわせて読みたい記事をまとめました。










よくある質問





安全第一で、少しずつ慣れていけば大丈夫だよ。
まとめ:安全を優先しながら4ステップを覚えよう


- 血抜きは「絶命→エラ→尾→振り洗い」の4ステップ
- 「締め」は絶命、「血抜き」は血液を抜く別の工程
- ナイフの安全な扱い方を必ず確認してから作業する
- 血抜き後はすぐにクーラーボックスで冷やす
最初は誰でも緊張する作業ですが、安全対策を守りながら1匹ずつ慣れていくことが何より大切です。
次の釣行では、ぜひこの4ステップを思い出しながら、美味しい1匹を持ち帰ってみてください。












