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釣行から帰って、リールも竿と一緒に水道でジャーッと流しておいた。
それだけで済ませている人、実は少なくないはずです。
あんぐちゃんリールって中に細かい部品が詰まってるから、下手に触ると壊しちゃいそうで正直怖いんだよね…。



その気持ちはよく分かるニャ。でも正しい手順さえ知っていれば、分解しなくても毎回のケアだけでちゃんと守れるニャ。
リールは竿以上にデリケートな道具です。
内部にはギアやベアリング、グリスが詰まっていて、洗い方を一つ間違えるだけで回転が渋くなったり、異音が出たりします。
結論から言うと、リールは「ドラグを締める」「ハンドルを回さない」「お湯を使わない」という3つのルールさえ守れば、初心者でも安全に洗えます。
- 海釣り後にリールを洗わないとどうなるか
- 洗う前に必ず確認する2つのポイント
- 正しい洗い方の手順と、絶対にやってはいけないNG行為
- 洗った後の注油・グリスアップの基本とメンテナンス頻度の目安
分解を前提とした本格整備の話ではなく、今日の釣行から実践できる範囲の内容だけをまとめました。
海釣り後にリールを洗わないとどうなる?


結論から言うと、リールは海水を放置するほど内部の腐食が進み、回転部が固まって動かなくなっていきます。
塩が固着する「塩ガミ」とギア・ベアリングの腐食が起きる仕組み
リールに付いた海水の水分が蒸発すると、塩の結晶だけがボディの隙間やベアリングの隙間に残ります。
この結晶が固まる現象が「塩ガミ」で、ハンドルの回転が重くなったり、ドラグの効きが不安定になったりする直接の原因です。
塩は金属パーツの腐食も進めるため、ベアリングやギアの内部まで塩分が入り込んでいると、外側だけ洗ってもすでに手遅れというケースもあります。
竿とリールで洗い方・注意点が違う理由
竿の洗い方は水洗い→陰干し→保管が中心で、継ぎ目さえ気をつければそれほど神経質にならなくても大丈夫です。竿の洗い方については、別記事「釣り竿の洗い方」で詳しくまとめる予定です。
一方でリールは内部に可動部とグリスがあるため、同じ感覚で水をかけると壊してしまうことがあります。
動きが渋い・異音がするなど症状がすでに出ている場合
本記事は塩ガミが起きる前の「予防」を目的とした定期洗浄ガイドです。すでにハンドルが重い・異音がするといった症状が出ている場合の分解・復旧手順は、別記事「リール 塩噛み 直し方」で扱う想定です。



竿とリールで、そんなに気をつけるポイントが違うんだ…!
洗う前に必ず確認する2つのポイント


洗い方の手順に入る前に、リールならではの準備を2つだけ押さえておいてください。



ここを飛ばして洗い始める人が実は多いニャ。手順よりも先に、この2つだけは絶対に覚えてほしいニャ。
ドラグを締めてから洗う理由(水の浸入を防ぐ)
洗う前には必ずドラグを目一杯締めておきます。
ドラグが緩んでいると、ドラグワッシャーの隙間から水が入り込みやすくなり、洗浄後の効きが不安定になることがあるためです。
洗浄中はハンドルを回してはいけない理由(水を内部に引き込んでしまう)
水をかけている最中にハンドルを回すのは絶対にやめてください。
ハンドルを回すとギアが動き、本体表面の水を内部のギアやベアリングまでポンプのように引き込んでしまいます。
洗っている間は「触らずに水だけをかける」ことを徹底しましょう。



そんな基本的なところ、正直見落としてた…。
海釣り後のリールの洗い方【手順】


準備さえできていれば、洗浄自体はどれも数分で終わる簡単な作業です。
用意するもの(常温の水・柔らかい歯ブラシ・タオル・爪楊枝)
特別な道具は不要で、家にあるもので十分です。
- 常温の水(シャワーでも桶に汲んだ水でも可)
- 毛先の柔らかい歯ブラシ(ラインローラー・溝の洗浄用)
- 乾いたタオル2〜3枚
- 爪楊枝(細かい溝の塩や汚れをかき出す用)
古い歯ブラシで代用しても構いませんが、リールの細かい溝まで毛先が届く専用のクリーニングブラシがあると、塗れる部分・避けたい部分を意識しながら洗いやすくなります。
初めての1本を選ぶなら、まずはこうしたセットを1つ用意しておくと迷わず済みます。
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手順1:ドラグを締め、常温のシャワーで上から全体を洗い流す
ここからは実際の手順を3ステップで見ていきましょう。
ドラグを締めたことを確認したら、ハンドルには触れず、リール全体に上から常温の水を優しくかけ流します。
塩が固着しやすいラインローラーの溝やスプールの縁を、柔らかい歯ブラシで軽くなでるように洗います。細かい隙間は爪楊枝でかき出すと効果的です。
表面の水気をタオルでしっかり拭き取り、風通しのいい日陰で完全に乾くまで置いておきます。乾く前にドラグを緩めないよう注意してください。
この3ステップを釣行のたびに続けるだけで、リールの寿命は大きく変わります。
お湯・洗剤・強い水流はNG?やってはいけないNG行為チェックリスト


良かれと思ってやっていることが、実はリールを傷める原因になっているかもしれません。



これ、両方ともうっかりやってたかも…!
- お湯をかける(内部のグリスがお湯の熱で溶け出し、可動部の潤滑性能が落ちる原因になります。必ず常温の水を使ってください)
- 高圧洗浄機や蛇口の強い水流を直接当てる(水圧で防水シールの隙間から内部に水が押し込まれ、かえってグリス抜けや浸水を招くことがあります)
- 乾く前にドラグを緩める、または濡れたままケースにしまう(湿気がこもり、腐食やカビの原因になります)
洗浄後にドラグを緩めるのは、あくまで完全に乾いたことを確認してからにしましょう。
洗った後のお手入れ:注油・グリスアップの基本


洗って乾かすところまでが基本のケアですが、月1回程度は注油までセットで行うとリールの寿命がさらに延びます。
注油する場所の基本(ハンドルノブ根元・ベアリング・スプール軸・ラインローラー)
注油する場所は主に次の4箇所です。
- ハンドルノブの付け根(回転を滑らかに保つ)
- 露出しているベアリング部分
- スプール軸(着脱してオイルを1〜2滴)
- ラインローラー(糸ヨレやトラブルを防ぐため特に重要)
専用のオイルとグリスがセットになったものを1つ持っておくと、注油のたびに迷わず済みます。
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オイルとグリスの役割の違い(混ぜて使わない)
オイルはサラサラした液状で回転部の潤滑に、グリスは粘度が高くギアの摩耗や防水性を高める用途に使い分けます。
ラインローラーやハンドルノブにはオイル、ギア部分にはグリスというように、部位ごとに使い分けるのが基本です。
初心者はいきなり分解しないほうがいい理由
ここまでの注油は、外側から見える部分にオイル・グリスを差すだけで完結する作業です。
本体を開けての分解整備は、パーツの組み付け順を間違えると防水性能が落ちたり、逆に不調の原因を増やしてしまうことがあります。慣れないうちは無理に分解せず、外側からのケアだけで様子を見ることをおすすめします。



分解までできるようになると釣り仲間から一目置かれるけど、まずは基本のケアを続けることの方がずっと大事だよ。
スピニングリールとベイトリールで洗い方は違う?


ここまで紹介してきた洗い方は、スピニングリールとベイトリールのどちらにも共通する基本です。
基本手順(水洗い→乾燥→注油)は共通
「ドラグを締める」「ハンドルを回さない」「常温の水で洗う」「完全に乾かしてから注油する」という流れは、リールの種類を問わず変わりません。
そもそもどのリールとラインを組み合わせるべきか迷っている場合は、リールとラインの組み合わせ早見表もあわせてチェックしてみてください。
ベイトリールで特に気をつけたい部分
ベイトリールはクラッチ機構やレベルワインダーなど、スピニングリールにはない可動部があります。
クラッチ周りやレベルワインダーの溝は塩が溜まりやすいため、歯ブラシでの重点洗浄と注油を特に意識してください。
メンテナンス頻度の目安と長持ちさせるコツ


毎回すべてを完璧にやる必要はなく、頻度にメリハリをつけると無理なく続けられます。
釣行のたびにやること・月1回程度でいいこと
| 頻度 | やること |
|---|---|
| 釣行のたび(毎回) | ドラグを締めて常温の水で洗い、拭き上げて完全に乾かす |
| 月1回程度 | ハンドルノブ・ベアリング・スプール軸・ラインローラーへの注油 |
| 1〜2年に1回程度 | 釣具店でのオーバーホール(分解整備)を検討 |
オーバーホール(分解整備)を検討する目安の年数
毎回のケアを続けていても、内部のグリスは少しずつ劣化していきます。
使用頻度にもよりますが、1〜2年に1回を目安に釣具店やメーカーでのオーバーホールに出すと、自分では気づけない内部の摩耗まで点検してもらえます。
そもそものリール・竿選びから見直したい方は初心者向けロッド比較記事もあわせてご覧ください。
よくある質問


まとめ


リールは海水を放置するほど塩ガミや腐食が進みますが、「ドラグを締める」「ハンドルを回さない」「常温の水で洗う」という3つのルールを守るだけで、初心者でも安全に長持ちさせられます。
分解までは必要なく、洗って乾かして月1回注油するだけでも、リールの寿命は大きく変わります。
- 洗う前に必ずドラグを締め、洗浄中はハンドルに触らない
- 常温の水と柔らかい歯ブラシで、ラインローラー・スプール周りを重点的に洗う
- 完全に乾かしてから、月1回を目安にハンドルノブ・ベアリング・ラインローラーへ注油する



難しそうに感じてたけど、これなら今日の釣行から早速できそう!














