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ちゃんとしたクーラーボックスを買って、氷もたっぷり入れたはずなのに、家に着いたら魚がぬるくなっていた。
そんな経験はありませんか?
実はその原因の多くは、クーラーボックス本体ではなく「氷の入れ方」にあります。
あんぐちゃん氷なんて、とりあえずたくさん入れておけば安心だと思ってた…。



量も大事だニャ。でも実はそれ以上に「どこに」「どんな順番で」入れるかが保冷時間を左右するニャ。
私も最初の頃は、買ってきた氷の袋をクーラーボックスにそのままドサッと入れるだけでした。
ある日、堤防で釣ったアジを持ち帰ったら、氷はまだ十分残っているのに身がふにゃっと柔らかくなっていて驚いたことがあります。



それ、氷の量ではなく入れ方に原因があるケースが多いんだ。
結論から言うと、氷は「量」だけでなく「入れる順番」まで押さえないと、同じ量を使っても保冷時間も魚の鮮度もまったく変わってきます。
この記事を読み終える頃には、氷・保冷剤の適切な量の計算方法から、現場での詰める順番、魚のサイズ別の対応まで、今日の釣行からすぐ実践できる詰め方が身についているはずです。
- 氷を魚に直接当て続けてはいけない理由
- クーラーボックスの容量から氷・保冷剤の量を計算する方法
- 出発前にやっておきたい予冷のひと手間
- 現場で氷・魚を詰める正しい順番
- 魚のサイズ・魚種で変わる詰め方の違い
なぜ「氷を入れるだけ」では鮮度が落ちるのか


結論から言うと、氷はただ量を入れればいいわけではなく、当て方や種類を間違えると魚の身そのものを傷めてしまいます。まずは多くの初心者が見落としがちな2つの落とし穴から見ていきましょう。
魚を氷に直接当て続けると起こる「型崩れ・身割れ」
魚を氷に直接当て続けると、氷の重みで身に跡が残ったり型崩れを起こしたりします。
氷は見た目以上に硬く重量もあるため、同じ場所が長時間押さえつけられると、その部分だけ身が凹んだり潰れたりしてしまうためです。



え、氷ってたくさん当てたほうがしっかり冷えて良さそうなのに…?
私もクーラーボックスの底に敷いた氷の上に、釣った魚をそのまま並べていた時期がありました。
持ち帰ってみると、氷に当たっていた面だけへこんでしまい、刺身にするには少し残念な仕上がりになった経験があります。



冷やすこと自体は間違っていないんだよ。当て方に一手間加えるだけで、この失敗は防げるんだ。
真水はNG?海水氷(潮氷)を使う理由
氷締めには、真水で作った氷ではなく「海水氷(潮氷)」を使うのが基本です。
真水は魚の体液よりも塩分濃度が低いため、浸透圧の関係で魚の身に水分が入り込み、ふやけてしまうことがあるためです。
氷締めには真水よりも海水氷(潮氷)が向いているというのは、釣り専門サイトでも広く紹介されている一般的な考え方です。



海水と氷を混ぜて作る潮氷なら、塩分濃度が魚の体液に近くなるからふやけにくいニャ。
潮氷の具体的な作り方は、この記事の後半「現場での詰め方・入れる順番」で詳しく紹介します。
氷・保冷剤の量の目安


結論から言うと、氷・保冷剤の量は「クーラーボックスの容量×100g」という計算式が目安になります。ここでは具体的な計算方法と、季節ごとの調整の仕方を見ていきましょう。
クーラーボックスの容量×100gが基本の計算式
保冷剤・氷の量は「クーラーボックスの容量(L)×100g」を目安に用意すると、過不足の判断がしやすくなります。
この計算式はあくまで目安です。たとえばbixpy公式ブログでは、20Lクラスで約3kg、30Lクラスで約5〜6kgとより多めの氷・保冷剤を推奨しており、心配な場合は容量×150〜200g程度まで増やしておくと安心です。
| クーラーボックスの容量 | 氷・保冷剤の目安量 |
|---|---|
| 10L | 約1,000g(1kg) |
| 20L | 約2,000g(2kg) |
| 30L | 約3,000g(3kg) |



数字で言われるとわかりやすいかも。今まで完全に目分量だったから助かる…。
氷・保冷剤・凍らせたペットボトルの使い分け
保冷剤は庫内の温度を一定に保つ役割、氷は魚を直接冷やす役割と考えると、使い分けがしやすくなります。
保冷剤は溶けにくく持続力があるので底面や側面に、氷は魚と直接触れさせながら冷やす部分に、というように役割を分けて配置するイメージです。
凍らせたペットボトルも保冷剤代わりに使えて、溶けた後はそのまま冷たい飲み物として飲めるので釣行中の水分補給にも役立ちます。



飲み物にもなるなら一石二鳥だね、これは真似したいかも。
容量からの計算で必要な量を用意したら、まずは溶けにくいロングタイプの保冷剤を1つ準備しておくと、氷が多少溶けても庫内の温度が急に上がりにくくなります。
| おすすめポイント |
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|---|---|
| 購入先 |
真夏と春秋で変える氷の量の増減目安
真夏は基本量の1.5倍程度、春・秋は基本量どおりを目安にすると、季節による溶け方の違いに対応しやすくなります。
気温が高いほど氷は早く溶けるため、同じ容量のクーラーボックスでも季節によって必要な量が変わるためです。



真夏は釣行時間が長くなりがちだから、量だけでなく途中で氷を買い足せる場所も事前に調べておくと安心だよ。
出発前にやっておきたい「予冷」の一手間


結論から言うと、氷や保冷剤を入れる前の「予冷」という下準備が、その日の保冷時間を大きく左右します。意外と見落とされがちなこの一手間を紹介します。
前日からクーラーボックス本体を冷やしておく
クーラーボックス本体を前日から冷やしておくと、当日の保冷時間が延びます。
本体そのものが室温に近い状態だと、氷を入れた瞬間から本体を冷やすためにも氷の力が使われてしまい、肝心の保冷時間が短くなってしまうためです。
前日からの予冷は保冷力を高める一手間として広く知られており、当日の慌ただしい準備の中でも取り入れやすい工夫です。



買ったその日にいきなり使うより、前日の一手間で結果がかなり変わってくるニャ。
私は前日の夜、クーラーボックスに保冷剤を1つだけ入れて蓋を閉め、玄関の涼しい場所に置いておくようにしています。
保冷剤・氷を凍らせるタイミングの目安
保冷剤は前日の夜までに冷凍庫でしっかり凍らせ、氷は当日の朝に用意すると無駄がありません。
保冷剤は完全に凍るまでに時間がかかる一方、氷は前日から用意すると出発までに溶けてしまう可能性があるためです。



前日夜に保冷剤、当日朝にコンビニで氷を買う、くらいの感覚でいいのかな。



そのくらいの感覚で十分だニャ。夜釣りに行く人は、夜釣り初心者の持ち物完全ガイドと合わせて前日のうちに準備を済ませておくとバタバタしにくいニャ。
現場での詰め方・入れる順番


ここからが本記事の中心です。結論から言うと、詰める順番は「底に保冷剤・氷を敷く→魚を個包装する→潮氷を作って沈める」の3ステップで、この順番を守るだけで保冷時間も鮮度も大きく変わります。
底に敷く氷・保冷剤の配置
クーラーボックスの底には、まず保冷剤を敷き、その上に砕いた氷を均等に広げます。
保冷剤を最下段に置くことで庫内全体の温度を底上げでき、その上の氷が魚を直接冷やす層として機能しやすくなるためです。
私は氷をクーラーボックスに入れる前に軽く砕いておき、底に隙間ができないよう平らにならしてから次の工程に進むようにしています。
魚を入れる前のひと手間(ビニール袋・新聞紙での個包装)
魚は氷にそのまま入れず、種類ごとにビニール袋か新聞紙で包んでから入れるのが基本です。
個包装しておくことで、氷が直接当たり続けることによる型崩れを防げるうえ、魚種同士の匂い移りやウロコ・ぬめりが庫内に散らばるのも防げるためです。HEAT WEBマガジンでも、魚を氷に直接触れさせないビニール袋での入れ方が紹介されています。



新聞紙は水分を適度に吸ってくれるから、身がふやけにくくなる効果もあるんだよ。
釣った魚をその場で手早く包みたいなら、丈夫で密閉できるジップ付きの保存袋を何枚か常備しておくと、砂浜や堤防でも作業がしやすくなります。
| おすすめポイント |
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|---|---|
| 購入先 |
海水氷(潮氷)の作り方と魚の沈め方
潮氷は、釣り場で汲んだ海水と氷を1:1程度を目安に、魚がヒタヒタに浸るくらいの感覚でバケツなどに混ぜて作ります。
海水と氷を混ぜることで塩分濃度が魚の体液に近づき、真水よりもふやけにくい状態で魚を冷やせるためです。
個包装した魚を、この潮氷の中にそっと沈めるようにして入れると、身への負担を抑えながら短時間で冷やせます。



ただ入れるだけじゃなくて、ちゃんと「沈める」意識が大事なんだね。
海水を汲む道具を持っていない場合は、コンパクトに折りたためるバケツを1つ用意しておくと、潮氷づくりだけでなく手洗いなどにも使えて便利です。
| おすすめポイント |
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|---|---|
| 購入先 |



順番を意識するだけで、こんなに変わるんだ…。今までの詰め方、ちょっと反省。
ここまでの流れを、詰める順番として整理しておきましょう。
クーラーボックスの底面に、溶けにくい保冷剤をまず配置します。
保冷剤の上に、砕いた氷を隙間なく平らにならします。
釣った魚をビニール袋か新聞紙で種類ごとに包みます。
海水と氷を混ぜた潮氷に、個包装した魚をそっと沈めます。
魚のサイズ・魚種で変わる詰め方の違い


結論から言うと、詰め方は魚のサイズによって変える必要があります。ここまで紹介した氷締めがそのまま使える魚と、そうでない魚の違いを見ていきましょう。
30cm以下の小型魚は氷締めでOK
30cm以内の小型魚であれば、ここまで紹介した潮氷での氷締めで十分対応できます。
体が小さい分、潮氷に沈めるだけで比較的短時間に体温を下げられ、身が傷む前に締められるためです。
アジやサバ、豆アジサイズのサビキ釣りの釣果などは、まさにこの氷締めの対象になります。
大型魚・青物は締め・血抜きをしてから入れる
30cmを超える大型魚や青物は、生きているうちに締めて血抜きをしてから潮氷に入れるのが望ましいとされています。
体が大きいほど氷締めだけでは冷えるまでに時間がかかり、その間に体内の血液が身に回って生臭さや傷みの原因になりやすいためです。



大型魚は氷締めだけに頼らず、締め・血抜きという一手間を挟むイメージだニャ。
締め方・血抜きの手順は別記事で詳しく
締め方や血抜きの具体的な手順は、道具の使い方も含めて別記事でじっくり解説する予定です。
大型魚を素手で扱う際は、毒やトゲを持つ魚が紛れていないかにも注意が必要で、同シリーズの記事「堤防釣りでよく釣れる毒魚の見分け方」でもあわせて詳しく紹介する予定です。
公開され次第、この記事からも内部リンクで案内しますので、しばらくお待ちください。
保冷を長持ちさせる現場でのひと工夫


結論から言うと、詰め方の基本を押さえたうえで、現場での使い方を少し工夫するだけで保冷時間はさらに延びます。ここでは今日からすぐ実践できる3つのコツを紹介します。
フタの開閉回数を減らす小分けの工夫
フタの開閉回数を減らすことが、保冷力キープの一番の近道です。
開けるたびに庫内の冷気が逃げ、代わりに外の暖かい空気が入り込んでしまうためです。
- 飲み物専用の小さい保冷バッグを別に持っていく
- 魚は個包装済みなのでまとめて取り出しやすい配置にしておく
- 開ける前に取り出す物・入れる物を決めておく
水抜き栓・ドレンを使って溶けた水を適度に抜く
水抜き栓(ドレン)が付いているクーラーボックスなら、溶けた水を適度に抜くのも保冷のコツです。
溶けた水が潮氷と混ざりすぎると塩分濃度が薄まってしまい、真水に近づいた分だけ魚がふやけやすくなるためです。



水を抜くと逆に冷たさが逃げそうで、今までなんとなく避けてた…。



抜きすぎは禁物だけど、水位が上がりすぎたら少し抜く、くらいの感覚で十分だよ。
クーラーボックス本体の容量・断熱材の選び方から見直したい方は、釣り初心者向けクーラーボックスの選び方|容量・保冷力別おすすめタイプもあわせて参考にしてみてください。
直射日光を避ける置き場所
釣り場でも移動中でも、クーラーボックスは直射日光の当たらない場所に置くのが基本です。
直射日光を浴び続けると本体の表面温度が上がり、内部の氷も外から溶かされやすくなるためです。
私は堤防では日陰になるクーラーバッグや荷物の陰に置き、車で移動する際もトランクの奥や座席の足元など日の当たりにくい場所を選ぶようにしています。
よくある質問


まとめ





氷は量だけじゃなくて、詰める順番まで意識すると保冷時間がぐっと変わってくるニャ。次の釣行からさっそく試してみてほしいニャ。
この記事では、氷を直接当ててはいけない理由から、容量×100gという量の計算式、予冷の一手間、現場での詰める順番、魚のサイズ別の対応まで一通り解説しました。
特別な道具がなくても、詰める順番さえ守れば、今日の釣行から釣った魚を新鮮なまま持ち帰れます。
クーラーボックスの容量×100gで氷・保冷剤の量を計算する→前日から本体を予冷しておく→底に保冷剤・氷を敷いてから魚を個包装して潮氷に沈める、の3つを順番通りに実践すれば、次の釣行から鮮度の違いを実感できるはずです。
それでも真夏の長時間釣行や車中泊釣行で保冷力が足りないと感じたら、釣りにポータブル冷蔵庫は必要?クーラーボックスとの違いと選び方を元初心者が解説という選択肢もあるので、あわせてチェックしてみてください。
釣りそのものの基本から見直したい方は、【完全版】釣り初心者がゼロから始める入門マニュアル|道具・場所・ルールのすべてもあわせて読んでみてください。




















